baby,just say
第2章 第二話-初めまして-
俺は滅多に使わない手を使った。
いや、皆は結構使ってるのかもしれない。
「ヤス、ええって。来たばかりやのに。疲れとるやろ?休んどき!」
「ええよええよ〜居候の身なんやから。」
俺は今、二人の洗濯物を畳んでいます。
「ヒナ‥どちらさん?」
「ああ!従兄弟の安田章大。来週からこっちで美術の専門に通うから、家が見つかるまでうちに泊まってもええやろ?先週言わなかった?」
フライパンに油を引き、馴染ませながらリビングの方へ彼は顔を向けた。
「突然ですみません、宜しくお願いします。」
「あ‥宜しくお願いします‥。」
対象者以外の人間の記憶をいじり、近付く。
何故対象者だけはいじれないか。
願いを叶えるのには本人の努力も必要だからだ。
「ヒナ、‥今日も遅くなるん?」
「ああ、‥番組の視聴率が安定するまで、色々練らなきゃいけないんや。‥ごめんな!すぐ落ち着くって!」
村上信五、ローカルラジオ局のDJ。
一時間のトーク番組担当。
これが初めての冠番組だ。
「ヨコちょ、座って座って!」
「おん‥って!馴染んでくるなぁー‥。」
「俺の従兄弟やからな!愛想いいで、絵も上手いしな!」
「信ちゃん、ご飯運ぶよ。」
暖かい白米と味噌汁に、出し巻き卵と焼き鮭。
「ヨコちょはええなぁ、朝からこんなご飯食べれて。」
照れ臭そうにヨコちょは笑う。
暖かい食卓、笑顔の広がる空間。
俺は二人の顔を交互に見つめた。
いや、皆は結構使ってるのかもしれない。
「ヤス、ええって。来たばかりやのに。疲れとるやろ?休んどき!」
「ええよええよ〜居候の身なんやから。」
俺は今、二人の洗濯物を畳んでいます。
「ヒナ‥どちらさん?」
「ああ!従兄弟の安田章大。来週からこっちで美術の専門に通うから、家が見つかるまでうちに泊まってもええやろ?先週言わなかった?」
フライパンに油を引き、馴染ませながらリビングの方へ彼は顔を向けた。
「突然ですみません、宜しくお願いします。」
「あ‥宜しくお願いします‥。」
対象者以外の人間の記憶をいじり、近付く。
何故対象者だけはいじれないか。
願いを叶えるのには本人の努力も必要だからだ。
「ヒナ、‥今日も遅くなるん?」
「ああ、‥番組の視聴率が安定するまで、色々練らなきゃいけないんや。‥ごめんな!すぐ落ち着くって!」
村上信五、ローカルラジオ局のDJ。
一時間のトーク番組担当。
これが初めての冠番組だ。
「ヨコちょ、座って座って!」
「おん‥って!馴染んでくるなぁー‥。」
「俺の従兄弟やからな!愛想いいで、絵も上手いしな!」
「信ちゃん、ご飯運ぶよ。」
暖かい白米と味噌汁に、出し巻き卵と焼き鮭。
「ヨコちょはええなぁ、朝からこんなご飯食べれて。」
照れ臭そうにヨコちょは笑う。
暖かい食卓、笑顔の広がる空間。
俺は二人の顔を交互に見つめた。