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泣いて、笑って、恋をした。

第3章 act2






そしてもうすぐ四十九日になろうとした頃。
その日もいつものように7時少し前に家を出て鍵を閉めていると




「よっ、」




聞きなれない声が聞こえ振り向いた。




あの日のように銀色の髪を後ろに流し、薄茶色の瞳を光らせ彼が立っていた。




「葉月梨花、迎えに来たぜ」




彼は薄い唇の端を上げ笑って私を見つめている。





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