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泣いて、笑って、恋をした。

第3章 act2






繁華街のネオンに負けないくらいの光りと、大音量の音楽。
むせかえるほどの白い煙りとアルコールの匂い。




思わず顔をしかめると「掴んでろ」と自分のダウンの端を握らせた。




分けも分からず言われた通りに握ると彼がまた歩き出す。




音楽に合わせて踊っている人も気にせず、ズカズカと真ん中を歩く。
けど、誰一人文句をいう人はいない。
逆に彼の歩こうとする前からは人が居なくなって、彼の足を止めることはなかった。




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