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泣いて、笑って、恋をした。

第3章 act2






アパートのような部屋を想像していたけど違っていた。
コンクリート剥き出しのヒンヤリした空間。
寒さにブルッと震え自分の体を抱きながら彼に視線を向ける。




彼は真ん中に置いてある黒の革張りのソファーに座り、ポケットの中身をテーブルの上に置いて、代わりにテーブルに置いてあったリモコンを手にすると、ヴォン~と低く鳴り何かが動き出す音が聞こえた。





「暖まるのに時間がかかる」




そう言われてその音がエアコンだと気付いた。




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