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泣いて、笑って、恋をした。

第3章 act2





「梨花ちゃん……」



シンさんは彼からの答えを諦めたように私の名前を呼ぶ。




「……はい」



「一応聞くけど……レンのことは知ってるんだよね?」



「……噂なら」



「噂か……じゃあ、慈善事業をするような善人じゃないし、募金をするような優しい奴じゃないって分かってるよね?」



「……」



「でも、ノコノコ連いて来ちゃったんだよね」



「……」



「じゃあさー何かされても文句言えないよね?あっ、それとも何かされるかもって期待した?」



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