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ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

「な…誰?」


だけど、私はこの人の事など全然知らない。


驚いて問い掛けると…


「あ?あぁ…そっか…」


目付きの悪い男は、そう一言呟く様に言って、腕を離したが…


思いっきり顰めっ面をされた。


はぁぁぁ~!?
ぶつかっておいて、その顔は何なのよ~?


それに基本的、男子に嫌そうな顔をされた事がない。


胸がモヤモヤイライラしてきて、物凄く気分が悪くなる。


「ちょっと!あんたねぇ~!」


思わず喧嘩を吹っ掛けそうになった時だった…


「すみません!有難うございました!」


側に寄ってきたパパはニッコリと微笑んで、丁寧に礼を言ってしまった。


「パパ!」


悪いのは、こいつなのよ!


そう言いたかったけど、そいつには今度パパを見て、一瞬大きく目を見開いた。


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