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ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

そしてもう一度私に視線を戻して、一言…


「…クローン?」


一番言われたくない言葉を吐かれた。


ブッチィ~ン!


私の中で、堪忍袋の何チャラが切れる。


何、コイツ!?
私の事知っている感じだけど、初対面の相手にこの行動と発言は失礼極まりないじゃないのよ~!


「いきなり何よっ!」


怒りまかせに怒鳴ると、道行く人たちが一斉に振り向く。


「風香…」


宥めてくれようとしてパパの手が肩に手を添えられると、沸騰しそうな感情が自然と鎮火させられる。


トックン…
トックン…


やだ私ったら…
パパの前で、はしたない。


不躾男を無視して、パパの方に顔を向け


「パパ…ごめんなさい…もう大丈夫だから、行こ…」


ムカつく男の存在なんか無かった様に、パパの腕を掴んで歩き出そうとしたら


「プッ…パパだってよ…ファザコンかよ?」


失礼男はまた、私の逆鱗に触れてきた。


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