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ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

凹みながらのランチが終わると、時間は15時頃になっていた。


カフェを出るとパパは


「風香、他に行きたい所は?」


振り返りながら優しく微笑み掛けてくれた。


キュン!


私はパパのこの笑顔が大好きだ。


ママは『プリンス』スマイルと言っている。


正にパパは、王子様だ。


通りすがる女性たちが思わず見惚れるて、二度見していく。


ふふふ~素敵でしょ~!
私のパパ!


心の中で大声で叫んで、優越感に浸っていると…


ドンッ!


突然誰かが、肩に思いっきりぶつかってきて、私の身体は1回転半した。


「きゃぁ!」


「あっ!すんません!」


ぶつかったのは男性で、私が転ばない様に咄嗟に腕を掴む。


「風香!大丈夫か?」


少し先を歩いていたパパが、慌てて寄ってくる。


「フウカ……あ…小田切…?」


え…私の名前…
知ってる?


腕を掴んでいる主を見上げると…


目付きはキツそうだけど、まぁまぁイケメンの同い年くらいの男の子で…

めっちゃ私の顔を凝視してきた。

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