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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

な、何ぃぃぃぃ〜!?
何を企んでいるの!!


今までが意地悪され過ぎて、いつもと違うパターンに反射的にビビってしまう。


口に力を入れて閉じようとしたけど、清水の指の力の方が勝っていた。


結局――――


クチュ…


モンブランは、私の中に突っ込まれる。


「ふっむぅ〜!」


悔しいけど美味しい味が再び口の中に広がった。


たくもうぅ〜!
一度ならず二度もするなんて!!


指が顎に添えられたまま頬っぺたを膨らませて、モンブランを飲み込むと


「俺にも味見させろよ」


清水が口端を上げる。


「えっ?味見〜」


「ほら、食わせろよ」


そう言って清水は口を少し開けた。


私にも『あ〜ん』をやれっていうの?
絶対ヤダ!!


「はいどうぞ〜!お好きにように」


皮肉ぽく言って清水の前にショートケーキのカップを置い瞬間――――


「じゃぁ遠慮なく…」


「…っ!?」


清水は顔を近付けてきて、私の下唇をパックリ咥え込んだ。

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