テキストサイズ

ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

あっという間の出来事に、何が起きた直ぐには理解が出来ない。


目を見開いたままでいると、どアップの清水の顔がある。


口元がムニュムニュと揉まれているような感覚がしていた。


もしやこの状況は――――


『キッス』だぁぁぁぁ〜!?


自分に起きてることの次第がようやく把握出来た途端、プチパニックに陥る。


「ふぅ〜!んっ!んっくぅ〜!」


覆い被さる清水の身体を両手で退かそうとしたけどビクともしない。


私の抵抗なんか気にもせず、清水は下唇を舌先でくすぐり出す。


クチュ…クチュ…チュ…


今まで感じたことない感触に、くすぐったさと恐怖心がラウンドをし始めた。


「んっ……はっ…」


辛うじて空いている隙間から、溺れているみたいに必死で声を発した。


初めてのときとも違う…
二回目とも違う…


嫌な予感がする――――。


もしかして私このまま、清水に…


『ローストビーフ』されてしまうのでは!?!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ