ふぁざー × こんぷれっくす
第4章 ファーストデート
本当はそのまま部屋に駆け込みたかったけど、家に着いてホッとしたのかお腹も急に空いてくる。
「うどん……食べようかな」
トボトボと歩いてリビングに行くと、パパとママがエプロン姿で夕飯の準備をしていた。
「お帰り〜風香! ちょうど天ぷらが揚がったところだよ」
「ふふふ〜。風香はいつも食べ物のタイミングは良いわよね〜」
「あははは! そうだね〜」
楽しそうに微笑み合う小田切夫婦。
うどんと天ぷらを仲良く作ってこんなに盛り上がれるのは世界でこの二人しかいないような気がしてしまう。
微笑ましい光景も今の私には不幸に追い打ちをかけられるみたいだ。
ちょっと恨みがましく思いつつ、手に持っていた紙袋をソファーに置く。
「はいこれ……お土産」
「あら〜お土産買って来てくれたの!」
「へぇ〜! 何処に行ってきたの風香?」
私のテンションの低さに気付いているのか?
逆に両親のテンションの高く感じる。
「水族館……」
「水族館かぁ〜! 昔は家族で行ったなぁ」
パパはいつもと変わらぬ王子スマイルを浮かべながら、紙袋の中身を覗きにソファーにまでやって来た。
「うどん……食べようかな」
トボトボと歩いてリビングに行くと、パパとママがエプロン姿で夕飯の準備をしていた。
「お帰り〜風香! ちょうど天ぷらが揚がったところだよ」
「ふふふ〜。風香はいつも食べ物のタイミングは良いわよね〜」
「あははは! そうだね〜」
楽しそうに微笑み合う小田切夫婦。
うどんと天ぷらを仲良く作ってこんなに盛り上がれるのは世界でこの二人しかいないような気がしてしまう。
微笑ましい光景も今の私には不幸に追い打ちをかけられるみたいだ。
ちょっと恨みがましく思いつつ、手に持っていた紙袋をソファーに置く。
「はいこれ……お土産」
「あら〜お土産買って来てくれたの!」
「へぇ〜! 何処に行ってきたの風香?」
私のテンションの低さに気付いているのか?
逆に両親のテンションの高く感じる。
「水族館……」
「水族館かぁ〜! 昔は家族で行ったなぁ」
パパはいつもと変わらぬ王子スマイルを浮かべながら、紙袋の中身を覗きにソファーにまでやって来た。