ふぁざー × こんぷれっくす
第4章 ファーストデート
よりにもよって、何で清水と同じことするのよ〜!
先に清水にされてなかったら、
「パパったら、お茶目〜!」
で済ませられたのに……
今は凄く胸が痛む。
やっぱりラッコ、捨ててきた方が良かったかな……。
ようやく引いた筈の涙が、また目頭に滲んできてしまう。
「着替えてくる!」
慌ててラッコから離れて顔を背けると、パパが私の手を掴んできた。
ドキッ――――
泣きそうなのバレた!?
一瞬ヒヤッとして、心臓が縮みそうになったら
「風香! はい、ラッコ!」
ポッフン!
と、手の平にラッコを掴まされる。
「う、うん……ありがとう」
「天プラ、サクサクの内に食べにおいで」
「うん、直ぐに着替えるね」
目元を見られないように俯き加減で答えると、パパは優しく頭に手を乗せてきた。
「香織〜! 今日は何飲む〜?」
「そうね。今日はビールかな」
そして何事もなかったようにママにいつもの晩酌の種類を相談するパパに急いで背を向けて、ラッコを抱き締めながら自分の部屋に駆け込んだ。
先に清水にされてなかったら、
「パパったら、お茶目〜!」
で済ませられたのに……
今は凄く胸が痛む。
やっぱりラッコ、捨ててきた方が良かったかな……。
ようやく引いた筈の涙が、また目頭に滲んできてしまう。
「着替えてくる!」
慌ててラッコから離れて顔を背けると、パパが私の手を掴んできた。
ドキッ――――
泣きそうなのバレた!?
一瞬ヒヤッとして、心臓が縮みそうになったら
「風香! はい、ラッコ!」
ポッフン!
と、手の平にラッコを掴まされる。
「う、うん……ありがとう」
「天プラ、サクサクの内に食べにおいで」
「うん、直ぐに着替えるね」
目元を見られないように俯き加減で答えると、パパは優しく頭に手を乗せてきた。
「香織〜! 今日は何飲む〜?」
「そうね。今日はビールかな」
そして何事もなかったようにママにいつもの晩酌の種類を相談するパパに急いで背を向けて、ラッコを抱き締めながら自分の部屋に駆け込んだ。