
ふぁざー × こんぷれっくす
第5章 ファスシネイション
――――え、そんな――――てか、はいぃぃぃ?
それで私、こんな目にあっているの?
唖然としていると、怒鳴った女子まで泣き出した。
「えっと……」
気持ちは察しますが、だからって私を責めるのはやはり違うと思うんだけど。
別に横恋慕して奪い取った訳でもないし、寧ろ清水には凄く迷惑しているし。
そう伝えたとしても、この子たちは絶対に納得しないんだろうな――――。
清水の口から、『こいつを揶揄っていただけだ!』くらい言わせないと何だろうけど、そしたら今度は『清水に弄ばれた惨めな小田切風香』と大学中に嘲笑われるんだ。
そんなことになったら、大好きな小田切家に恥……いや、泥を塗ってしまう――――。
それだけは何としても阻止せねばならぬ!
どうしよう――――何としても、誤解を解かないといけないわよね。
「事情は分かったけど清水とは本当に付き合っていないから、そんなに泣かなくても……。因みに告白してみるとかどうかな?」
そうだよ! 告白したら、清水だって自分のことを好きな子の方が良いと思うに決まっている!
我ながらナイスアイディア――――と喜んだのも束の間だった。
それで私、こんな目にあっているの?
唖然としていると、怒鳴った女子まで泣き出した。
「えっと……」
気持ちは察しますが、だからって私を責めるのはやはり違うと思うんだけど。
別に横恋慕して奪い取った訳でもないし、寧ろ清水には凄く迷惑しているし。
そう伝えたとしても、この子たちは絶対に納得しないんだろうな――――。
清水の口から、『こいつを揶揄っていただけだ!』くらい言わせないと何だろうけど、そしたら今度は『清水に弄ばれた惨めな小田切風香』と大学中に嘲笑われるんだ。
そんなことになったら、大好きな小田切家に恥……いや、泥を塗ってしまう――――。
それだけは何としても阻止せねばならぬ!
どうしよう――――何としても、誤解を解かないといけないわよね。
「事情は分かったけど清水とは本当に付き合っていないから、そんなに泣かなくても……。因みに告白してみるとかどうかな?」
そうだよ! 告白したら、清水だって自分のことを好きな子の方が良いと思うに決まっている!
我ながらナイスアイディア――――と喜んだのも束の間だった。
