テキストサイズ

ふぁざー × こんぷれっくす

第5章 ファスシネイション

「告白したわよ! でもあんたと付き合ってるからって断られたのよっ!」

「はぁぁぁ!?」


なんですってぇぇぇぇぇ――――!

てか、おいこら! 清水ぅぅぅ!!
断るにしても、言い方ってものがあるでしょ――!!

なんで私と付き合っているなんて言うのよ!


あ、もしかして――――こういう時の断り文句に使おうと思って、私を出しに使おうって魂胆だったんじゃ……。

それなら色々と、納得が出来るかもしれない!!


「それは清水の作戦というか……本当に誤解だからっ!」

「はぁ? この期に及んでまだ誤魔化そうっていうの! 清水くんだけじゃなく小笠原くんまで誑かしておいて!」

「おがさわらくん……」

――――って、誰!?

この状況で、また新たなキャラを増やさないでよ!

清水のことだけでも訳わからないのに、面識のない人のことまで次々言われたら埒が明かない!


「もうぅぅぅ! いい加減にしてよっ! 知らないわよそんな奴!」

「いい加減にしろは、こっちの台詞よ! お前なんて本当は、ビッチなくせに!」


なっ――――『ビッチ』ってなによ……寧ろまだ『バージン』なんですけど!!

こればかりは、名誉棄損で訴えてやりたいくらいだ。


プチっと、堪忍袋の緒が切れそうになった瞬間――――

「お前ら、何してんだよ!」


――――清水が現れた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ