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ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

恐る恐る性悪男の方を見ると…


「はぁ…まぁ…」


素直に返事しちゃってるしぃ!


ここは性悪らしくスルーするか、
「断固お断りします!」
くらい、気の利いた事言いなさいよ〜!


大学で声掛けられても絶対無視してやるんだから!


唇を噛んで握り拳をワナワナとさせていると


「ごめんね〜足止めさせて!因みに君の名前は?僕は小田切志信なんだけど!」


パパは爽やかに笑って、何故か自分の名前をフルネームで教えた。


なんっ!
パパ、どういうつもりなの!?


時たま先が読めない事をするけど、今日は一段と分からないよ!!


反射的に性悪男に視線を移すと、特に驚いた風もなく…


「しみず…清水大地です…」


名乗ってるしぃ〜!


更にキャラに合わない、爽やかな名前に驚愕してしまう。


名は体をなんちゃらは…

万人に当て嵌まるもんじゃないのね…。


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