テキストサイズ

ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

「それじゃ…」


ブスくれた面で、清水大地は軽く頭を下げてスタスタと去って行った。


最後までなんて不快な奴なんだろう~!


そんなアイツに私の事を宜しく言ったパパの考えは読めなさ過ぎる。


ニコニコしながら清水大地を見送っているパパに


「パパッ!なんであんな奴の名前を聞いたの?私、あんな奴と仲良くしたくないんだけど!」


パパの事は大好きだし、言われた事は大抵言うこと聞いてきたけど、清水大地の事はどうにも納得が出来そうにない。


怒り浸透の私にパパは


「風香、パパはママたちにケーキ買って帰るけど、風香はどうする?まだどっか寄って行くかい?」


何もなかったかの様に爽やかに微笑む。


「パパァッ!」


ママ曰く
『小田切スマイル』は曲者で、なにか企んでいる事が多いみたいだ。


ぷぅ~と頬を膨らませて不服さをアピールすると


「清水君、面白そうな子だよね~友達に一人居ると楽しいと思うよ!」


パパはそう言って、ニッコリ微笑みながら、私の頭をポンポンと撫でた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ