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ふぁざー × こんぷれっくす

第3章 ファーストキス

男女8人、ランチタイムを楽しみながら、賑やかに会話を弾ませていく。


「あ~午後の講義ダリ~!」
「ゼミに出ないとな~」
「帰りさぁ~レポート一緒にやろ!」


色んな会話が交錯する中…


「小田切は、午後は?」


谷くんから話しが振られてきた。


「私?午後一出たら、ゼミに少し顔出して帰るかなぁ~」


「そっか…こないだ小田切が探していた本、本屋で見付けたから一緒に見に行かない?」


「あぁ…う~ん…」


この谷くんは、ここ最近こうやって帰りの予定を誘って来る。


多分、自惚れ抜きで私に気があるんだろう。


桜以外には協力を得ているのかの様に、外堀を埋めに掛かっているみたいで


「え~いいなぁ!私も行こっかな!あっでも二人の邪魔しちゃうかな~!」


白々しい程、協力的だ。


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