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ふぁざー × こんぷれっくす

第3章 ファーストキス

すると…


「ダァ~メェ~!風香は私が先約しているの~!風香と帰りたいなら、私の屍を越えて行かないとね!」


桜がスプーンに山盛りにしたカレーを頬張りながら、うざったいタッグを瞬殺してくれた。


「え~山蕗さんを越えて行かないとなのかぁ~!?」


「それより昨日のドラマでさぁ~!」


谷くんは引き攣りながらも、意味深に言って来たが、桜が全然関係ない話しに切り替えてくれた。


桜の方をチラ見すると、軽くウィンクして笑っていたから、私も舌を小さく出す。


サンキュ…桜…。


毎回じゃないけど、親友の目に叶わぬ男はこうやって一掃させられてしまう。


たく…
ひとの恋愛にいちいち首突っ込んで来ないでよね…

全く持って興味ないんですけど…
他にやる事、沢山あるだろうに…。


「はぁ…」


皆に気づかれない様に溜息を吐いた時だった…


「おい…ファザコン!」


何処かで聞き覚えのある声が、頭上から降ってきた。


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