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ふぁざー × こんぷれっくす

第3章 ファーストキス

ゾゾゾゾッ!


鳥肌が全身に立った。


こ…この声…
このムカつく言い方…

もしかして…

アイツか!?


先日ぶつかって来た挙句、散々人を小馬鹿にしたあの野郎の顔が浮かぶ。


「おいっ!ファザコン!」


固まって無反応でいたら、再度失礼極まりない呼び方をされる。


他の皆は絶句してアイツを見上げ、流石の桜もビックリしている感じだ。


私は関わりたくないから、無視を決め込むと…


「小田切風香!この前、キンケリしようとしたお前だよ」


学食中に響き渡る声で言い放って来た。


カッチン!


こんの~!
何て事言うのよ~!


キンケリしようとしたのは事実だ。
てか、しようとしていた事に気付いていたのか!?


そんな事より、私とコイツが何か関係があるみたいに思われるのが心外だった。


だから知らぬ存ぜぬを決め込む事にする。


「はい?そんな事してませんけど?いきなり失礼な人ですね」


顔も見ないで冷たく言って、パスタをフォークに巻き付けるが、腹が立っているせいか、お皿のパスタを全部巻き付けてしまった。


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