テキストサイズ

ふぁざー × こんぷれっくす

第3章 ファーストキス

それを見た清水大地は


「何、図星で動揺してんの?」


勝ち誇った様に言ってくる。


んもぉぉぉぉ~!
ムカつくっぅぅぅ!!


意地になって、そのままパスタを食べようとしたら、重みでボッスンとフォークから落ちた。


明らかに私がコイツ嫌っているのが一目瞭然で皆に伝わる。


ここで谷くんが張り切り出して


「君さぁ~誰?いきなり現れて失礼じゃないか!小田切の事知っているみたいだけど、彼女は君と話したくなさそうだよ?」


さも正当の如く清水大地に言い切ったが


「はぁ~お前こそ誰だよ?俺、こいつの親父に『宜しく頼む』って言われたんだけど」


まさか、パパとのやり取りまで暴露してくるとは思わなくて、流石に焦った。


「ちょっと!!あれはパパの気まぐれで!」


私が言い返した途端、辺りが騒然となる。


「え…小田切のお父さん?」

「マジ…風香?」

「親公認?許嫁とか?」


皆の誤解が一気に暴走を始め、清水大地はそれを面白そうに眺め、ほくそ笑んでいる。


し、しまった…

弁明しようとしたら…

ドツボに嵌まった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ