テキストサイズ

ふぁざー × こんぷれっくす

第3章 ファーストキス

ふざけんなぁ~!!
清水大地ぃぃぃ~!!


ガガッ!


勢い良く立ち上がると、椅子の脚が床を思いっきり引きずった音が響き、更に学食の注目度がアップする。


そんなの気にする事なく、手に持っていたコップを頭上に掲げ


「本当だけど、余計なお世話だぁぁぁぁ~!」


渾身の怒りを込めて、水を清水大地にぶっ掛ける。


これで本当に、しみったれの清水になれ!!


『男に甘い顔をしちゃいけません!』


お祖母ちゃん譲りに気丈さで、私は戦いに勇出たが…


ガッシィィィ~!


振りかぶった腕は簡単に清水大地に掴まれて、重力のままコップから溢れた水は、清水大地の腕に少し掛っただけだった。


「きゃぁ!」


突然掴まれて驚くと


「きゃぁじゃねえよ。それはこっちの台詞だ!構内でとんでもないなお前」


思いっきり不服そうな顔で、清水大地が睨んできた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ