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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

「おい、こら、待て!」


「んぎゃぁ!」


清水にガシッと、襟首を掴まれて引っ張られた。


昨日から、なんちゅう〜扱いだ!


お金払われても、コイツとだけは付き合いたくないと思ってしまうのに…


「風香、お前昨日。帰り一緒に帰る言っただろ!今日は待ってろ!」


「はぁぁぁぁ!?嫌だし!勝手に決めないでよ!」


それにもう呼びつけかよ!
コイツ、絶対『亭主関白』だ!


今時、ダサいわよ!


「桜!今日一緒に帰ろう〜!お茶してこ!」


ちょっと狡いけど、桜を道連れにして清水の魔の手から逃げようとしたら


「あ〜今日はカテキョのバイトなんだよね…」


「あ…そうだったね…」


桜は決まった曜日に、中学生の家庭教師のバイトをしていた。


それを邪魔するわけにはいかないし…
なんか得策はなかろうか…


思索しようと目を瞑ると、インド人が微笑みながら「ナマステ〜!」してくる。


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