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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

「わっ!わぁ!」


食べてないのに、口の中にカレーの味と…

キスの感触が蘇ってきた。


「?」
「風香!?」


いきなり叫んだ私を二人が不思議そうに見ている。


プルルルッ!


悪夢から目覚めた時みたいに小さく震えて、ゼェゼェと肩で息をきり


「犬…カレー味の犬…」


ほら良く言うじゃない…
『犬に噛まれたと~』みたいな!


そう自己暗示を掛けようとしたら


「おい!人を犬にすんな!ちゃんと勘違いじゃない様にしてやるから!」


プニィ~!


そう言って清水は、人差し指で、私の唇を軽く押した。


「ふぐぅ~」


ちょっと!ちょっと~!
気安く触るな~!


指先から唇に、清水の熱が伝わってくる。


ドックン!ドックン!


意に反し身体と顔が一気に熱くなってきて、顔が真っ赤になってしまうと、清水は口元に不敵な笑みを浮かべ


「なに…昨日のキス、思い出したんだろ…」


挑発する様に言って、指で何度も唇を押してきた。


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