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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

ちょっと!ちょっと〜!
公衆の面前でなんて事すんのよ〜!


「ふぅ〜!んん〜!」


止めて!と、言ってやりたいが、口を開いた瞬間指を突っ込んでくるかもしれない。


こういう事に不慣れな私は、変な妄想が広がりだし、昨日のタラコが口の中を這い回った感触を思い出して、背筋が震えた。


逃げる様に後退りをするが、一歩下がると、清水も一歩進んできて、指が離れない。


唇はプニプニと押され続け、このままどうなってしまうのかと思うと、怖くて涙が目に浮かんでくる。


「んんん〜〜〜〜!」


そんな風に、必死で唸る私に清水は


「ぶっは!こんな事で泣くなよ〜!」


お腹を抱えてくの字になって、思いっきり爆笑した。


「な…」


それもかなり頭にくるが、取り敢えず清水の指から唇は解放され、内心ホッとした。


「もう!アンタと付き合う気なんて毛頭ないし、お子ちゃまだからって馬鹿にしないでよね!」


自分で言うのも悔しいが、とにかく今後一切、コイツとは関わりたくないのが本音だ。

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