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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

一頻り笑った清水は


「はぁ〜腹いてぇ〜」


耳元で呟いた。


なによ〜!
大事な唇を奪おうとして、呑気に笑ってんのよ!


それこそ、『ハラワタ捩れて…』しまえばいいんだわ!!


私の肩に頭を乗せたまま、何故だか清水は固まっている。



「ねぇ…もう離れてよ」


両手で押し退けようとしたけど、ビクともしない。


ちょっと!ちょっと!
寝てんじゃないの!!
授業に遅れて、単位取れなかったらどうしてくれんのよ〜!


「もう授業、始まるよ!」


そう言っても、気のせいか壁に更に押し付けられている感覚がして、清水の体温と胸の硬さが伝わってくる。


ドックン…


男の子って…
こんなに硬いんだ…。


でもでも!
パパだって負けないくらいの硬いもん!


何にしても私の中ではパパが一番になる。


最近、流石にパパは私をギュッとしてくれないけど…。


そんな事考えていたら寂しくなって、無意識に清水の服を握りしめていた。


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