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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート


゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。

「じゃぁ帰るぞ」


「はい…」


なんか主従関係が出来上がっている感じで、凄く不服だ。


待ち合わせもキャンパス外でしようとしたら
『門の前でいい』
一言だけメールが来た。


なによ、今時亭主関白タイプ?


まぁ別に、今日でグッバイアディオスだから、関係ないけどね〜!


などと…
清水の一歩後ろを歩きながら、ほくそ笑んでいたら、程なくして


「着いたぞ。ここだ」


「へ…ここ?」


キャンパス帰りに、お洒落なカフェで…
とかちょっと意外なシチュエーションも想定していたが。


「まんまじゃない」


「あぁ?ほら、入るぞ!」


清水は私の腕を引っ張って、連れて来た建物に引き摺り込んでいく。


「待ってよ!歩けるから離してよ!」


「しっ!静かにしろよ…皆んな勉強してんだからさ」


「あ…はい…すみません…」


周りの白い視線を向けて来た人たちに、身体を萎縮しながら頭を下げる。


そう…初デートは

『図書館』だった!


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