ふぁざー × こんぷれっくす
第4章 ファーストデート
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「じゃぁ帰るぞ」
「はい…」
なんか主従関係が出来上がっている感じで、凄く不服だ。
待ち合わせもキャンパス外でしようとしたら
『門の前でいい』
一言だけメールが来た。
なによ、今時亭主関白タイプ?
まぁ別に、今日でグッバイアディオスだから、関係ないけどね〜!
などと…
清水の一歩後ろを歩きながら、ほくそ笑んでいたら、程なくして
「着いたぞ。ここだ」
「へ…ここ?」
キャンパス帰りに、お洒落なカフェで…
とかちょっと意外なシチュエーションも想定していたが。
「まんまじゃない」
「あぁ?ほら、入るぞ!」
清水は私の腕を引っ張って、連れて来た建物に引き摺り込んでいく。
「待ってよ!歩けるから離してよ!」
「しっ!静かにしろよ…皆んな勉強してんだからさ」
「あ…はい…すみません…」
周りの白い視線を向けて来た人たちに、身体を萎縮しながら頭を下げる。
そう…初デートは
『図書館』だった!