ふぁざー × こんぷれっくす
第4章 ファーストデート
カチカチカチカチ……
私は頬杖を付いて、シャーペンの頭をひたすらノックしている。
もう充分過ぎるほど出ている黒い芯は、下手すると折れそうな長さだ。
そんな私をまるで無視しているかの様に目の前に座っている清水は、眼鏡を掛けてスラスラとシャーペンを走らせ、まるでインテリ系男子みたいだった。
思いの外眼鏡が似合っていて、少し俯き重力に従って落ちる前髪に、何だか胸の奥が変な気分になってくる。
何よ〜!何よ〜!
図書館入ったなり、ずっと無言ってどういう事!?
自分勝手な清水にムカついて、シャーペンの芯をノートに押しつけると、パシッと小さな音を鳴らして、清水の前に飛んでいく。
そこでやっと清水は反応して顔を上げ、眼鏡越しに上目遣いでジッと見てきた。
何か言いたそうな清水に、どうすればいいか分からなくて、動揺してしまう。
「な、何よ!」
「シッ!お前こそ何だよ?」
大声が出そうになった私を清水は、人差し指を口元に当てて咄嗟に制する。
私は頬杖を付いて、シャーペンの頭をひたすらノックしている。
もう充分過ぎるほど出ている黒い芯は、下手すると折れそうな長さだ。
そんな私をまるで無視しているかの様に目の前に座っている清水は、眼鏡を掛けてスラスラとシャーペンを走らせ、まるでインテリ系男子みたいだった。
思いの外眼鏡が似合っていて、少し俯き重力に従って落ちる前髪に、何だか胸の奥が変な気分になってくる。
何よ〜!何よ〜!
図書館入ったなり、ずっと無言ってどういう事!?
自分勝手な清水にムカついて、シャーペンの芯をノートに押しつけると、パシッと小さな音を鳴らして、清水の前に飛んでいく。
そこでやっと清水は反応して顔を上げ、眼鏡越しに上目遣いでジッと見てきた。
何か言いたそうな清水に、どうすればいいか分からなくて、動揺してしまう。
「な、何よ!」
「シッ!お前こそ何だよ?」
大声が出そうになった私を清水は、人差し指を口元に当てて咄嗟に制する。