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ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

小田切志信は、私の自慢のパパだ。


甘めな端正な顔立ち。
スラッと高い身長に、均整が取れたスタイル。
勿論お腹なんか出ていない。
50代とは思えない、若い見てくれ。


そんな格好いいパパを連れて歩くのが何より楽しかった。


一緒に歩いていて、兄妹だって思われてもおかしくない。


でも…
絶対に『恋人』や『愛人』…
『援交』には思われない…。


それは何故かと言うと…


「まぁ~!綺麗な娘さんですね!美形なお父様にソックリですね~!」


服の試着の時に、店員の女性に言われる。


娘が褒められるのは嬉しいが、自分の事には苦笑いのパパ。


そんなの改めて言わなくても、毎日鏡を見てるから分かってるわ!


そう…

私はパパのDNAをもろに受け継いだのだ。

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