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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

デートなんて頼んでないし!
期待もしてないわよ!


「お気遣い頂かなくて結構です!放課後に拘るから、お茶ぐらいするのかと思っただけです!」


ただでさえ一緒に居たくないのに、まさか図書館で勉強コースだなんて思わなかった。


経験値の少ない私の乏しい発想を嘲るかの様に清水はほくそ笑む。


「あっそ、一応目標のために段階踏んだだけだけど」


「目標〜?ないわよそんなの私には!」


「何忘れてんの?脱お子ちゃまさせてやるて言っただろ」


「お子ちゃまじゃないわよ!」


もしかして、私の『ファザコン』のことを言っているのかと思って余計腹立だしくなる。


私のパパへの思いは、特別なんだから!


槍や鉄砲や、ミサイルで攻撃されてもこの鉄石のファザコンは誰にも壊されない!


心の中で強く豪語していると…


「最終目標…『ロストバージン』忘れんなよ」


え……ロストバ…………
あぁぁぁぁぁ〜!?


清水は上だけじゃなく、下の唇まで本気で狙っていたのだった。

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