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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート


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金曜日…
明日はいよいよ清水とのデートと言うか一方的に約束された日。


なのに


「どう言うこと?」


あの『セカンド・キス』を奪われた図書館の日以来、清水に会っていない。


それどころか連絡もよこしてこない。


勿論、私から連絡もなんかしてやらない。


独り言を呟いて、ボンヤリ学食を見渡す私に、桜が心配そうに声をかけてきた。


「風香〜大丈夫?最近全然食べてないじゃん。顔色も悪いよ」


「あっ…うん、ちょっと」


様子がおかしい私に、桜は腐れ縁の勘か何かを察したようで、辺りをキョロキョロ見渡してから、小声で話し出した。


「あの男の子と…またなんかあった?」


「うぅっ!」


元々、私なんかより全然気が回る桜に、昔から隠し事は出来なかった。

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