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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

桜は呆れた感じで、テーブルに肘を付いて頬杖をする。


「本当に風香はパパさん中心に世界が回ってるんだから〜」


「そ、そうよ!私にとってパパが法律なんだもん!」


意地になる私に桜は苦笑いで


「でも一生パパさんの側に居られる訳ないんだし、パパさんだって風香のウエディング姿見たいと思うけどね〜」


「なっ!ウエディングゥゥゥ〜!それはちょっと早くない?」


「もう〜例え話でしょうがぁ。女の子なら一度は憧れるもんでしょ!」


「うん…だけどパパとしか想像したこともないな…」


パパとママの結婚式の写真を見せて貰ったけど、パパのタキシード姿が格好良すぎて何度も悶絶してしまった。


思い出すだけでも顔がニヤけてしまう。


「はぁ〜。風香のその8割パパさんの脳みそ、一回シェーカーにかけた方がいいよ」


溜め息を吐く親友の横で、清水の存在を消すかのようにパパとの妄想に浸っていた。

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