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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

「何お前、『ヤキモチ』妬いてんの?単に道を聞かれただけなんだけど」


「なっ!なんで私がヤキモチ妬くのよ!自惚れないでよね!」


やけに自信満々の清水に、腹が立ってくる。


あぁぁぁ〜!
やっぱり来るんじゃなかった!
もうこのまま一人でどこかに買い物しに行ってしまおう!


「じゃぁね、さよう…」


「ほら、いつまでもブーたれてないで行くぞ」


清水に『さようなら』言ってこの場から離れようとしたのに、そんな私の様子も気にせずに清水は手を握ってきた。


「ちょっと!何すんのよ〜!」


「あぁ〜?今日はデートだろ」


そう言って、握った手をグイグイ引っ張って歩き出す。


マジですか?
キャラに合ってないんですけど!


余りの衝撃に言い返す気力を持っていかれてしまい、清水の手に引かれるまま、地上への階段を昇っていく。


どこに連れて行く気だ…。
いきなり『ラブホ』とかじゃないよね。


経験がないのに、変な知識が先走る。


階段を上り切ると、飛び込んできた太陽の光が眩しかった。

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