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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

地下通路をL字に曲がると、サンシャインの入り口に直結している。


入って直ぐにレディースの服を取り扱うお店は数箇所あった。


別に欲しい服が今ある訳ではない。


目的は清水に嫌われて、もう二度と関わらないようにさせるのだ。


そのためにも今日は、とことん我儘な行動を取るつもりでいた。


「あ〜!あのお店見たいなぁ〜!」


普段は着ないような乙女チックなデザインのブランドに入る。


女の私でも少し照れ臭くなるから、男の清水には羞恥プレイになると、心の中でほくそ笑むと――――


「あぁ〜?お前の趣味違うんじゃないの?」


アッサリと作戦は失敗な上に、私の趣向を知っていることにちょっと焦る。


「え…た、たまにはこんなの着てみたいなって!」


「似合わなくねぇけど、買っても着なさそう。それよりあっちの方が似合うんじゃねぇの」


私の意思をスルーしている割には、何気に褒めていて意味不明!?

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