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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

「いらっしゃいませ〜!」


若い店員さんが離れた所から声を掛けてきた。


清水がいても特に気にした様子もなく、ニコニコと笑っている


雑誌とかで彼氏と下着を選んだりするって見たことあったけど、結構流行りなんだろうか?


買うつもりはないけど取り合えず選ぶ振りする。


ランジェリーは女の子のオシャレの一部。


デザインも色もたくさんあって、見ているだけでワクワクしてくるけど、今日は清水も一緒だからテンションが下がる。


その清水は特に表情も変えずに、私が選んでいる様子を腕を組みながら眺めていた。


奥の方も見たい多けど、通路に面している方が通り過ぎる人が清水に気付くと思って、奥まで行かないようにしていると


「買うのかよ?」


清水は何か察したように、目を細め伺ってきた。


「いいじゃない見てるだけでも楽しいのよ。アンタにサイズ教えたくないし!」


「別に〜その内バレるんだから気にすることもないだろ」


少し本音で言ってみたら、清水はシレッと爆弾を投げてきた。

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