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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

同い年なのに妙に落ち着いてる清水の態度が癪に触る。


なんでいつも余裕ぶってるんだろう。


なんか上から見られているみたいで、悔しい。


とっとと食べて先に店を出てしまおう。


「カルボナーラのパスタだけでいいや…」


急にテンションが低くなった私を清水はチラ見して


「ケーキ食わないの?」


「うん…お腹いっぱいになると眠くなるし」


「ぷっ!なんだよそれ。子どもかよ!」


気遣ってくれたのかと思ったら、馬鹿にしたように笑いだした。


ムッカァ〜!
絶対コイツなんかにこれ以上好き勝手させないんだから〜!
猛ダッシュで食べて、帰ってやる!


清水は軽く手を挙げて店員さんを呼び、オーダーを頼む。


「カルボナーラとボロネーゼ…あとアイスカフェラテを二つ」


「え…」


「何?他のが良いなら早く選べよ」


「ううん、アイスカフェラテでいいや」


飲み物まで考えてなかったから、清水が私の分まで頼んだことに動揺してしまった。

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