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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

さっきのケーキのことといい…
時たま気を使われると妙に胸がお落ち着かなくなる。


最近襲ってくるのが増えたこの感覚が、不安で仕方ない。


なんだろう…
多分、清水に優位に立たれたくないんだ。


毎回、胸がザワザワするのも悔しい。


早く、清水と関わらなくて良くなる生活に戻りたかった。


カルボナーラが出来上がってくるのを待ち構えるように、店員さんの動きを目で追っていると


「いくら腹減ってるからって店員を睨むなよ」


清水は頬杖を付いて小馬鹿にしたような笑みを浮かべて言ってく。


「なっ!睨んでないわよ!」


「眉間にシワ…すんげぇ寄ってんけど?」


「こ、こういう顔なのよ!」


「へぇ〜自慢のパパ似の顔が台無しだけど」


「パパッ!?」


清水に突然パパのこと言われてビックリしてしまい、途端顔がカッと熱くなる。


や、やだ…
またきっと馬鹿にされる。


そう思って慌てて両手で頬を挟むと


「本当に父親のこと好きなんだな…」


清水は目を細めて、いつもより低い声で呟いた。

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