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ふぁざー × こんぷれっくす

第2章 ファーストタイム

丁度その時、店員さんが通りかかり、パパは取り皿を貰ってしまった。


小皿にライスサラダを分けてくれながら


「そりゃ~俺と香織は夫婦だからだよ!」


パパは躊躇なく、答える。


「だったら、私はパパの娘じゃない!」


悔しくて言っておきながら、自分で墓穴掘ってしまう。


「あぁ…そうだよ…風香は俺の娘だ。それにもう二十歳なんだから、あ~んは卒業だよ!」


そしてパパに上手く話しを持っていかれてしまった。


「二十歳は関係なくない?」


最近のパパは私を突き放していく感じがする。


私が甘え過ぎなのが原因だけど…
自分でもどうしようもなくて…

冷たくされればされる程、 パパに大事にされているか確認したくなってしまう。


血を分けた娘なんだから、ママより大事にして貰いたくなる。


こう言うのをいわゆる
『ファザコン』って言うのかな?


何を言われても構わない。


パパが素敵過ぎるのがいけないんだ!


パパを超える男でも現れない限り、私は誰にも恋出来ないんだから…。

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