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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

「そんなのあんたに言われなくても分かってるわよ。それでも私の中ではパパが一番なの!」


「あっそ!で、パパの魅力は何なんだよ?」


話が終わると思ったのに、予想外に清水は食いついてくる。


何かの策略かとも思ったけど、こうなったらここぞとばかし、パパの話をすることにした。


「パパの魅了は…先ずルックスの良さでしょ〜。背も高いしスタイルもバッチリ!」


「うなの言わなくても分るよ」


ぬぬっ!
否定されてないけど、言い方が気に触るわね。


「性格も優しいし、頭も良いし、仕事も役職なのよ〜!」


「ふぅ〜ん…それはそれは」


さっきまでの意味ありげな表情は何処へやら。


腕を組んで不敵に笑う、いつもの清水になっている。


「ちょっ!説明しろって言ったからわざわざ話してるのに、その態度は何なのよ!」


馬鹿にされている気分になって、頭にきて食ってかかると


「いや…もっと凄いかと思ったけど、それくらいなら世の中に腐るほどいんだろ?」


清水は鼻で笑いながら、いけしゃあしゃあと言ってのけてきた。

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