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ふぁざー × こんぷれっくす

第4章 ファーストデート

もうぅぅぅぅ〜!
やっぱり頭にくる〜!


例え世界でコイツと二人きになっても、絶対に好きになれない!!


「帰る!」


頼んだパスタも食べないで帰ろうと思って、千円札をテーブルに叩き付けようとバッグから財布を取り出した時――――


「カルボナーラとボロネーゼ、カフェオレ二つお待たせ致しました〜!」


注文した品を満面の笑みで店員さんが持ってきてしまった。


「あ…」


ここで勢い良く出て行くタイミングを挫かれると、そんな私を清水は口元を押さえて吹き出して笑う。


「ぷっ!取り敢えず食おうぜ」


「い…いい。帰りたい…」


「食べ物を粗末にするような躾は、パパはしなかっただろ?」


意地でも帰ろうとする私に清水はフォークにパスタを巻きながら、皮肉たっぷりで言ってきた。


ここでパパの名前を印籠のように使ってくるなんて、何て姑息な!


悔しくてギロッと清水を睨み付けて


「私だって食べたいわよ!でも、好きでもない人と食べても美味しくないじゃない!」


負けじと嫌味を言い返す。

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