
ラズベリーの恋
第44章 高橋君
夕食が終わって、片付けを手伝って、部屋に戻ってゴロンと寝そべって、高橋君から借りた推理小説を読んでいたの。なかなか面白くて、すっかり小説の話しに入り込んでたら、メールが来て秀君からだったよ。「今日、放課後部活の練習を、見に来てくれてたね。気がついてたよ。ありがとう。」やん!気がついててくれたんだ。「久しぶりにユニフォーム姿の、秀君が見たかったの。カッコ良かったよ!」と、お返事したよ。ウフフ!なーんて、私達ラブラブなんだろうと、ニヤけちゃった。で、また本を読んでいたの。そんなに分厚くなかったし、あっという間に読んじゃった。面白かったな。あ、こんな時間。さあ、寝よう。朝、学校に行って「高橋君、本ありがとうね。面白かったよ。夢中で全部読んじゃった。」と、話したら高橋君「はい、これ。」と、また本を貸してくれたの。「ありがとうね!」とお礼を言ったけど、また私の顔なんか見ないで、さっさと返した本をカバンに仕舞って、どこかへ行っちゃった。話すの苦手な人なのかな?と、あまり気にもならなかったわ。お昼休みに、秀君の教室に行って、廊下でおしゃべりして、楽しかった!ルンルンで、私の教室に戻って、授業が終わり昨日と同じく、夕食を食べ終わってから、本を読もうとしたら封筒が挟まっていたの。なんだろう?見ていいのかな?と、思ったらちゃんと「早瀬さんへ」と封筒の表に書いてたから、中を見るとお手紙が入っていて、さすが書道部だから、綺麗な文字で書いてあったの。なになに?読んでいくうちに、どうしようとドキドキしてきたの。これは、ラブレターだよ!人生初のラブレター!えー!えー!高橋君が?私を?しかも、部活で一緒だったから、1年生の頃から好きになってくれてたんだって!ひゃー照れちゃう。特に付き合って下さいとか、書いてないしメアドなんかも、書いてないのよね。好きと言う気持ちだけ、書いてあるの。私は、このラブレターをもらって、どうしたらいいのかな?と、とにかくお返事を書かないとね。悩みながら書いたよ。まずは、好きでいてくてれて、ありがとうだね。
それで、秀君と付き合ってる事ね。で、締めくくりはこれからも仲良く、お友達でいてね。で、いっかー。
緊張して手汗かいたよ。もうそろそろ寝る時間だし、今から本は読めないし、明日このお手紙をどうやって、渡したらいいのかな?お手紙をカバンに入れて、とりあえず寝よう。
それで、秀君と付き合ってる事ね。で、締めくくりはこれからも仲良く、お友達でいてね。で、いっかー。
緊張して手汗かいたよ。もうそろそろ寝る時間だし、今から本は読めないし、明日このお手紙をどうやって、渡したらいいのかな?お手紙をカバンに入れて、とりあえず寝よう。
