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ラズベリーの恋

第47章 バレンタイン報告会

バレンタインデーが終わり、教室でお互いの報告会です。「ねぇ、れいちゃん、バレンタインデーはどうだった?」「ああ、それが彼がコンビニのバイトで忙しくて。チョコがすぐ売れるから、発注したり休みの日だったから、お客さんが多かったみたい。で、彼がバイトが終わったのが、夜の9時で。彼、かなりヘトヘトになってたよ。」「それから?何をしたのかな?」と、ゆみちゃんも期待してるよ。「前に、彼の部屋がぐちゃぐちゃだって、話したでしょ?それから、私が一緒に片付けを手伝ったんだ。ごみ袋が10袋くらいになったよ。片付け終わって、お掃除して疲れたよ。」
「じゃあ、部屋も綺麗になって、いい環境が出来たってわけね!」と、私もワクワクしと聞いたの。「彼、バイト終わって、ご飯まだだからと、おでんを買って彼と一緒に家に行ったの。そしたらさー!」「ん?どうしたの、れいちゃん。」「また、部屋がぐちゃぐちゃなの!見た瞬間倒れそうになったよ。どうやったら、あんなになるのかな?」れいちゃん、半泣き状態だよ!「その、ぐちゃぐちゃの部屋で、彼、おでん食べて、私バレンタインデーのプレゼントと、渡したの。ミトンを編んだんだけど、彼わりと喜んでくれて。それと、チョコもね、渡して。ちょっとキスして帰ったよ。あんなベッドの上まで、ぐちゃぐちゃだったから、キスで終わりよ!お気に入りの下着、着てたのにな。」「あ!れいちゃん、やる気満々だったんだ!」「うん。一応ね。しかし、あの部屋。ムードも何もないわ!片付けても、無駄なのわかったし。なんか、気分が滅入って気持ちも覚めちゃった!」「あらら?そうなの?」私とゆみちゃんは、なんだかガッカリしたよ。れいちゃんの、覚めちゃう気持ち、分かるけどね。
「で、ゆみちゃんは?バレンタインデー!」「ああ、私ね。珍しく中井君、うちに来ないか?って。私、びっくりしたけど、まぁいいやって、初めてお邪魔したの。ほんと、古いアパートで、台所とお部屋は2つしかなかったよ。休みだったから、家族総出で出迎えてもらって、緊張したよ。中井君の弟さんと、妹さんはまだ小さくて。走り回ったりおおはしゃぎで。奥の部屋に移動して、プレゼントを渡したわ。ダンスやってるから、頑張っていいスニーカーを買って渡したら、大喜びで。スッゲー!ありがとうな!って。それと、チョコね。渡して開けたら、弟さん達が食べちゃって、まぁいいやと思ったの。」

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