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ラズベリーの恋

第51章 膨らんだ夢

「あなたなんかお母さんより、彼女のほうがいいんでしょ?さっさと、出て行きなさいよ!と、怒鳴られるんだ。そんなんじゃあ、僕、出れないよ。智香との、二人だけの生活がしたかったけど、この調子だと、母親は何をしでかすかわからなくて、不安なんだ。家を出るなら、気持ちよく出たいし。分かってくれるかな?」「うん。分かったよ。お母さんはまだ、気持ちが不安定なんじゃない?こないだは、二人でベッドに入ってる所も見られちゃったし、息子を取られたような気持ちかもね。私達、まだ中学生だし、早いか!スッパリ諦めよう!」「智香、ありがとう。ごめんな。僕から言い出して、期待させて悪かったよ。」「ううん。気にしないで。こうやって秀君と会えるだけで、嬉しいしね!」と、二人は抱き合ってキスしました。そこへ、ガラッと姉が入って来ました。「もう!お姉ちゃん、なんかタイミング見計らって、入って来るんじゃないの?やーね!」「変態カップルの殺気を感じるのよ!あー!またバーバリー!いーなー!」「お姉ちゃん、変態じゃないから。この、真面目そうな秀君見て、よく変態呼ばわりするよね!もー!私の傘、触らないで!」「ねっ!そうだった!秀樹君。生で中だし良かった?」「そんな事聞いてどうするのよ?」「お姉さん、やっぱり生は良かったです。最高でした。」「で、ラブラブな写真撮ったんでしょ?」「えっ!ヌードですか?」「は?ヌード?そんなの聞いてない!」露木は、しまった!と思って智香を見ると、ガックリしてます。「ねー!ねー!お父さん!」さっそく姉は父親に報告です。「秀君、抱き合ったり、キスしてる写真は見せたんだけど、さすがにヌードの話しはしなかったよ。」「僕、そろそろ帰るね。」「ダメ!秀君。制裁を受けるんだー!さぁ、食卓へ。」「ええ!また質問されるよ。」智香は無理やり露木を食卓に連れて行きました。「秀樹君、ヌードはどんな写真なのか?もしかして、モザイクがかかるような、丸見えの大胆写真なのか?」お父さん!丸見えとかやめて!「いえっ!ち、違います。そんな所は撮してないです。女の子らしい、可愛いポーズで撮りました。まるで、グラビアアイドルみたいでした。ぜんぜん、いやらしい感じでは撮ってないです。」「で、そのヌードをオカズにしてるのね!」「お姉さん、智香と同じ事言ってます。そりゃ、可愛く綺麗に撮れているので、毎日見てますし。」

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