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ラズベリーの恋

第54章 心の崩壊

クラスの席はみんなバラバラだったけど、一緒のクラスになったと言うだけで、嬉しいよ。あ!また中井君と一緒だわ。浮気しないよう、見張らないとね!ゆみちゃんにソッコー報告しちゃうぞ!中井君、なかなかの美男子なのよね。少しハーフぽくて。女の子も寄ってくるんだよね。私は秀君がいい!もう、転校してきてすぐに好きになっちゃったもんね。あ!転校生だ。わぁー!目がブルーの綺麗な女の子。イタリアから来たんだ!アメリーちゃんか。日本語ペラペラだよ!ん?秀君の隣に座ったゾ!休み時間になったら、秀君といちゃいちゃしーよっと。なんて考えてるうちに、ホームルームは終わったよ。さっ!秀君所に!と思ったら、クラスの男の子達がわんさかアメリーちゃんの回りに集まったよ!なかなか秀君の所に行けないよ、と思ったら秀君が来てくれたよ。私は秀君とデレデレ話てたら、なんだか殺気を感じてハッと横を見たら、アメリーちゃんがいて、なんで?と思ったらいきなりアメリーちゃんが秀君にキスしてるの!えええ?なんなの?秀君、びっくりして固まってるし!「ちょ!ちょっとやめてよ!」と、私はアメリーちゃんの顔を押さえて、二人を離したの。綺麗な子なのに、すごく怖い顔で私を睨んで「あなた、彼のなに?」って、聞くのよね。私は秀君に抱きついて「私達は愛し合ってるの!」
クラスのみんなが注目して、勇気いったけどキッパリ言ったの。アメリーちゃんの大胆な行動には、ハッキリ言ったほうがいいと、思ったのよ。秀君も私の体を抱きしめてくれて「ごめん。僕は智香以外の女の子には、興味ないんだ。」と、言ってくれて嬉しかったよ。アメリーちゃん、凄いけんまくで廊下に出て行っちゃった!おお、怖!「おい!露木!なんでお前、モテるんだ?」「なんで露木ばっかり!」「お前、顔イケてねーのに!」男の子達からのやっかみが始まって「ちょっと!失礼じゃない?やめてよ!」と、私は男の子達に言ったら、みんなどっか行ったよ。ヤレヤレ。ふと、秀君見たら自分の唇に触れて、その指が震えているの。秀君、どうしたの?ボンヤリして、唇を触ってる。
「ねぇ、秀君どうしたの?」と、聞いてもボーとしてるの。そんなにアメリーちゃんとの、キスが良かったの?なんだか、イラッとして涙が出てきて、思い切り秀君の頬を叩いたの。「あ!智香!」と、まきちゃんの呼ぶ声が聞こえたけど、私は教室から走って出て行ったの。

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