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ラズベリーの恋

第56章 二人の生活

すぐに呼ばれて、部屋に入ると若くて品のある女性がカウンセラーでした。露木の顔見るなり「まぁ!あなたが秀樹君ですか?」と、笑顔で聞かれました。「ずっと、あなたにお会いしたくお話しも聞かせて欲しいと思っていたのよ。」先生は話を聞く時は真剣なおもむきで耳を傾けていました。露木はここあった珍しい智香の状態を、わかりやすく話しました。かなり恥ずかしい話しでもあり、モジモジしてなかなか言い出せないでいた部分もありましたが、なんとか全て話せました。露木は変な汗をかいて、フーと言いました。「よく話せましたね。恥ずかしかったでしょう。」また笑顔になりました。そしてすぐ真顔になり「秀樹君、あなたの言う事は実例結果があります。智香ちゃんにとってあなたとの特別な素敵な思い出は、フラッシュバックになって脳にいい刺激になります。」無表情の智香をちらっと見た露木は「僕、智香と思い出の別荘に行きたいんです。」先生ははっと顔色が変わりました。智香が涙を流して「秀君。秀君。そばにいて。」智香は立ち上がって露木に抱きつきました。「智香。ずっといるよ。」と優しく頭を撫でました。すると「秀君愛してる。」とキスをし始めました。露木は少し照れましたが智香が思うようにしたくて、智香がやめるまでキスは続きました。あ、終わったと思ったら「秀君、セックスしよう。」と智香は服を脱ごうとしました。先生は「智香ちゃん、昨日は夕食何を作ったのかな?」と質問すると智香はとたんに脱ぐのをやめて、黙ってしまいました。「先生、ドキドキしました。智香がまたこの前のような事をここでするのかと思いました。僕、見られちゃうのかなあって。」「秀樹君、あなたはよくやっているし、若いのに我慢もしていて偉いわね。たまには、自分を褒めましょうね。」別荘に行く時の注意事項などを聞いて、露木はメモを取りました。
露木は久しぶりに智香と自分のマンションに行きました。母親が迎えてくれてさっそく別荘の話しをしました。親の許可が降りて智香と別荘に行く事が決まりました。露木は自分の部屋に智香を連れて「ほら、智香がここの窓から海が見えると言ったんだよ!」「秀君、大人のキスしたね。」やはりそんな思い出は浮かぶようです。智香は広い露木の背中に抱きつき、甘えています。「秀君、キス。」とおねだりして、智香にとっては心が安定するひとときです。露木も自分を必要とされている満足感。

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