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ラズベリーの恋

第58章 二人で暮らすクリスマス

クリスマスイブです。露木家に行くと黒のドレスが飾っていました。「わぁ!素敵!秀君。シルク触るの初めてよ。温かいね。」「秀樹!あなたのスーツは書斎にあるわよ。何度も着てるから、わかるでしょ?適当に1人で着なさいね。」「女同士いいな!僕は適当かー!まぁ智香が主役だから仕方無いか。」「え?私が主役って?」「ああ、智香ちゃん。パーティなんかは男性は同じようなスーツでしょ?でも、女性はドレスやアクセサリーで華やかになるから、やっぱり主役なのよ。さぁ!智香ちゃん。女に変身よ!」シルクのドレスは艶やかで滑らかで綺麗です。智香の抜群のスタイルに沿うように、ボディラインが強調されています。胸元と裾にフリルが着いています。「智香ちゃん、このドレスは背中が大きく空いているから、ブラは外してね。ドレスにカップを着けたから大丈夫よ。智香ちゃんの綺麗な背中を見て、このデザインにしたのよ。」話しながらも、作業は進んでいます。胸元は胸の谷間が少し見えるくらいに空いてます。髪をアップして、お化粧し、爪に真っ赤なCHANELのネイルをされました。そしてお母さんが持って来たのは、ルビーがいくつあるんだろう?と思うくらいゴージャスなネックレスと同じルビーのイアリングをしてもらいました。髪に赤い花を着けてもらって完成です。智香は鏡を見せてもらいました。真っ赤な口紅にネイル、髪の赤い花が華やかです。智香は自分じゃないみたいで、しばらく見とれていました。「今回のテーマは黒と赤。それと智香ちゃんの真っ白な肌!」「お母さん、まるで私じゃないみたいです。綺麗にして下さってありがとうございます。」「智香ちゃん、素敵よ。女の子はいいわあ!」お母さんはイキイキとして嬉しそうです。そこへスーツを着た露木が来ました。「カフスボタンがなかなかで。」と言いながら智香を見て「まるでファッションショーのモデルみたいだ!」と驚きました。「秀君。かっこいい!」逆三角系の体格の露木はスーツを着ると男性です。「さぁ、あなた達、これがコートで靴ね。」智香は黒の毛皮のコートでした。智香は黒のバックも借りて「さぁ、出掛けましょう。」と3人は真っ赤なベンツに乗りました。「智香ちゃんのバックの中にディナーショーのチケットとお化粧直しの口紅なんかを入れているから。帰りは迎えに行くから楽しんでらっしゃい。」智香はバックの中を確かめました。

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