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ラズベリーの恋

第12章 二人の時間

シャワーを浴びました。「今日は3回もしちゃったね。秀君大好き。」しばらく抱き合いました。露木は智香の頭を撫でてキスしました。夕方になったのでそろそろ帰ろうとしていたら「ただいまー!」と誰か帰って来ました。「兄貴、お帰り。早かったね。」「おう、秀樹。土産買って来たぞ。」そこで露木の横に立っている智香を見て、お兄さんはびっくりしました。
「お前、いつの間に彼女出来てんの?しかも可愛いし、あれだなデカイな!」とニヤリと笑いました。
露木は「変な所見るんじゃないよ!もう帰るから送って行くよ。」「あれ?帰るの?寂しいな。もっとゆっくりしていけばいいのに。聞きたい事、山ほどあるぞー!」「いいよいいよ。智香も晩ごはんの時間もあるし、帰らないと。」「そっか、中学生だしな。夜中まで酒飲んでって訳にはいかないか。」「じゃー行って来る。」「あ、あの初めまして。早瀬です。すみませんお邪魔しました。」そう言って、露木のマンションを後にした。「ねぇ、秀君のお兄さん、だいぶ年上?」「うん。もう大学生だよ。兄貴は医者を目指してるんだって。医大生だよ。兄貴は母親に似てカッコいいし、モテるんだ。」「へー!兄弟揃って頭がいいんだね。」「兄貴には良くしてもらってるんだ。勉強も教えてくれるし。」「いいなぁ。うちのお姉ちゃんとはえらい違い!」二人は楽しくおしゃべりして、智香を家まで送りました。「また明日ね!今日はほんとに色々ありがとう!」「うん。また明日学校で。」と露木は帰りました。智香は帰ってすぐに写真を飾りました。そして、お財布を開いて見てみました。「秀君にも何かいいプレゼント渡したいな。何がいいだろう?」智香は悩みました。そうだ!とひらめいて、智香は「お母さん、ちょっと手芸屋さんに行って来る。」と出掛けました。一方、露木は「お前、風呂使っただろ?タオル2枚使ってるし、バレてるぞ!親に見つかったらどうするんだ?うっかりしてるぞ。秀樹、いっちょまえに成りやがって!こいつー!で、いつからなんだ?たっぷり聞かせてもらうぞ!」「ええー。兄貴、勘弁してくれよ。僕、お腹空いたし。」「じゃー寿司でも頼もう。俺は飲むからな。お前もちょっと付き合えよ。」「酔わせて話を聞くつもりだろう。やだよ。それより旅行はどうだったの?」「旅行の話より、秀樹の話のほうが面白そうだ。俺は聞きたいぞ!まずは寿司だ。出前取るぞ。」

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