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ラズベリーの恋

第22章 春間近

3月に入り、期末テストで忙しくなりました。
露木はいくつか100点を取り、智香も90点代が少しありました。お互いに勉強を頑張りホッとしていました。そこへ、露木が智香の家を訪ねました。「あっ!秀君来てくれたの?上がって。」「お邪魔します。」「あら、こんばんは。期末テスト頑張ったんですって?智香から聞きましたよ。弁護士になるのが夢なんですってね。頑張ってね。さあ、智香の部屋にどうぞ。」お母さん、にこやかに挨拶して、二人で部屋に入ったの。秀君「はい、ホワイトデー。期末テストですっかり遅くなって、ごめんね。」「わぁ!ありがとう。開けてみるね。」箱に入った物はバーバリーのマフラーでした。智香は驚きました。「秀君、高かったんじゃない?ありがとうね。」と、巻いてみました。そこへ、いきなりガラッと開けて部屋に来たのは、智香の姉でした。「うわ!智香、何そのマフラー!お姉ちゃんにも貸してよね!ずっと欲しかったんだから!」「また、お姉ちゃんいきなり入って来て!秀君からのプレゼントだから、お姉ちゃんはダメ!」「なーんだ、ケチ!あっ!秀樹君こんばんは!アハハ~じゃねー。」と、邪魔者はいなくなりました。「僕はマフラー編めないから。それと。」と露木はまた箱を出して「ご家族みんなで食べてね。」とケーキをもらいました。「うーん!美味しそう。いい香り。ありがとうね。」露木に待ってもらって、ケーキはすぐ冷蔵庫に入れました。「あ、秀君マフラーしてくれてる。ウフフ。」二人はとても嬉しくて抱き合って、キスしました。二人は座って「もうすぐ、3学期も終わりだね。2年は同じクラスになれるといいな。秀君と離れたくないよ。」「別のクラスになるのは、僕も嫌だな。智香、可愛いから男が寄ってきそうで、心配だよ。」「私も心配。秀君、離さないでね。」「当たり前さ!僕はずっと智香と一緒だから。」そう言って、露木は智香の頭に手を乗せて、寄り添いました。智香は胸がキュンとして、露木の唇に触れました。「もうすぐ、春休みだよね。僕達偶然誕生日が1日違いだろ?3月27日が僕で28日が智香。で、また一緒に別荘に行って、二人で誕生日パーティーしない?」「えっ!嬉しい!行きたいな。もう、親公認だしね。今度は堂々と行くよ。」「あはは!3月はまだ寒いから、別荘もあまり使われないんだ。今夜、親に使っていいか聞いてみるね。」そして露木は帰りました。

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