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ラズベリーの恋

第25章 誕生日の夜

二人は朝ご飯を作って食べました。「ねぇ、智香。また湖まで散歩に行かない?」「うん!行こう!」二人は手を繋いで、湖まで行きました。途中、ちらほらと雪が残っていました。智香は小さな、雪だるまを作りました。「秀君。ほら!可愛いでしょ?」「そんな、智香が可愛いよ。」「ありがと!」と、智香は照れ笑いしました。二人で、湖のほとりまで行きました。「綺麗な湖よね。お魚とか泳いでいるのかな?」「うん。いるよ。よく釣りをしたよ。別荘に釣り道具が置いてあるよ。」「そう。釣った魚はどうするの?」「塩焼きにして、食べるよ。」「釣れたて新鮮だね。」「そろそろ戻ろうか。」二人は丸太の別荘に戻りました。別荘の横には、駐車場とテニスコートがあります。
駐車場の奥に、丸太で出来た小屋があり、釣り道具やテニスボールなんかがあります。もちろん、普段は鍵がかかっています。「テニスしたかったけど、ラケットがないや。残念!」「秀君、テニス出来るの?」「ちょっとだけね。小さい頃、テニススクールに行ってたんだ。」「じゃあ、上手なんじゃない?また、私に教えてね!」「うん!一度テニスしに行こうね。寒いし、部屋に戻ろうか。」二人は別荘に戻りました。
「あ!そうだ。忘れていたよ。」と、露木はリビングの壁の引き戸開けると、ピアノが閉まっていました。
ピアノを押し出して、露木はピアノの前に座ると、「久しぶりだな。」と、弾きはじめました。「あ!トロイメライでしょ?秀君はピアノも弾けるんだ。素敵!」曲は誕生日の曲になりました。「智香のために。」とにっこり笑って弾きました。「お誕生日おめでとう。智香。」「ありがとう。ピアノはずっと習っているの?」「3才の時からで、中学生になる前までね。受験があるから、勉強に専念しなさいと、ピアノはやめたよ。ピアノとバイオリンとね、やってたんだ。」智香はさすが、お金持ち!と思いました。露木はあと2~3曲弾いて、ピアノを片付けました。「お昼ご飯の用意をしようか。」と、二人で作って食べました。
コーヒーを飲みながら、おしゃべりして「秀君。寝室に行かない?」と、智香が誘ってきました。「ああ。行こうか。」と、二人はベッドで激しく抱き合いました。「ずっと、一緒にいようね。」智香はそう言って露木に抱きつきました。「じゃあ、今夜は僕が夕食作るね。」「うん!秀君頑張ってね!」二人はキッチンのあるリビングに行きました。

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