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ラズベリーの恋

第27章 中井君と

泣きました。「ウエッ!秀君のバカ!バカ!ウエエン!」中井は「ごめん、全部聞こえてたよ。お前の彼氏、最低だな。」智香は泣きながら「私、帰る。」「ああ、送って行くよ。」泣いている智香の肩を抱いて、「早瀬。もう、あいつの事なんか忘れろよ。俺が早瀬の事、大事にするから。」智香の家の一歩前で、立ち止まり中井は智香にキスしました。「と、智香?」二人はハッと振り向くと、露木が立っていました。「ひ、秀君。」「心配になって、来たんだけど、なんでそんなやつと?」露木は少し荒々しく言いました。「おい!お前、こんな可愛い彼女がいるのに、他の女とイチャイチャして!早瀬を傷つけて、よくノコノコ来やがったな!」と、中井は露木に殴りかかりました。露木はサッとかわしたが、中井のパンチを左頬にくらい、ドサッと倒れました。「お前はその桜木と仲良くやってろよ。俺は早瀬と付き合うからな。さ、早瀬、家だろ?帰って安めよ。疲れただろ?」「う、うん。」智香は倒れている露木を横目で見ながら、家に帰りました。中井も帰り、露木はヨロヨロと立ち上がって、口から出た血をぬぐって、智香の家のチャイムを押しました。「はーい。あら、秀樹君こんばんは。まあ!どうしたの?顔が腫れてるわよ。ちょっと入って。」
と、智香の母親は冷たく冷やした、タオルを持ってきて露木に渡しました。「ありがとうございます。智香と話しがしたいんですけど。」わかったわ、と母親は智香を呼びました。「智香、秀樹君が来て、話しがしたいって。部屋に来てもらうわね。」「待ってお母さん。今、1人になりたいの。秀君には帰ってもらって。」「あら、そう?」母親は玄関で待たせてる露木に
「ごめんなさいね。なんだか、1人になりたいって。わざわざ来てくれたのに、ごめんね。」「そうです か。タオル、ありがとうございました。」露木は仕方なく帰りました。殴られた頬がジンジン痛みます。でも、露木は智香が他の男とキスしているのを見て、胸が張り裂けそうで頬よりも、胸が痛みました。「智香、違うんだ。でも、僕もいけなかったよな。智香、許してくれ。ごめん智香。」露木はベッドに座り、頭を抱えました。智香は机の写真を伏せて、クッションを抱きしめて寝転がり、ため息をつきました。ガラッと開けて、姉が入って来ました。「智香、目が腫れてれるけど、あー!秀樹君と喧嘩でもしたんでしょ?あーあ、写真まで。

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