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ラズベリーの恋

第29章 久しぶりの登校

「早瀬智香です。こんにちは。」「こ、こんにちは。露木君のタイプって、こ、こんなに可愛い子なんだね。び、びっくりしちゃった。あ!私、お邪魔虫よね。元気そうだし、かっ帰るね。」たどたどしく話してそそくさと帰ってしまいました。「ねぇ、あの様子すぐにわかったわ。」「ん?何が?」「やっぱりねー。桜木さん、秀君の事好きなのよ。」「え?そうなの?」
「今まで感じなかったの?かなり、トキメいていたよ。女の感よ。秀君もすみにおけないなー!このっ!」
と、智香は露木のおでこをツンツンしました。「じゃあ、あまり関わらないほうが、いいかな?」「あんまり優しくすると、よけいに辛くなるからね。ほどほどにね!」「ああ、わかったよ。気を付けるね。」「あまり、長居しても体に障るから、帰るね。」と、智香は露木の頬を撫でて、軽くキスしました。「ありがとう!智香。」にっこり笑って、智香は手を振りました。「ただいまー!」智香は帰ると「やっと、元気になって学校に行ったから、良かったわ。」と母親が心配してくれました。姉がやって来て「ほら、智香これ。」と、指輪が入った箱を持って来ました。「そんな大事な物、投げちゃダメよ。」「あ、お姉ちゃんごめん。」「今度、秀樹君が来たら、言ってやろー!」「ああ、やめてお姉ちゃん!この通り!」智香は必死にお願いしました。「でさー。仲直りしたの?」「うん!」「良かっね。キスしてきました、と顔に書いてるわ。」「やっだー!お姉ちゃん!もう!」と、智香はちょっと顔を赤らめました。「やっだー!図星?秀樹君入院中なんでしょ?あっちがびんびんになったら、どーすんのよ。ってか、秀樹君のってスッゴク大きそう!フフフ!」「お姉ちゃんの変態!想像しないでよ。」そこへ、新聞を見ていたお父さんが、会話に入ってきたよ。「確かに、秀樹君のはデカそうだなー!あのがたいだからな。今度、一緒に風呂に誘って確かめるか。」「もー!お父さんまで!そんなの確かめなくなっていいよ。」「ねぇ、秀樹君って体毛濃い?」「ううん。胸毛は全然ないし、お肌ツルツル!」「お姉ちゃんの彼氏さぁ、毛むくじゃらで、ちょっとひくよ。指まで毛が生えてんの。」「梨香、あれからちゃんと避妊してるのか?」「お父さんに注意された!と言ったらさっそく薬局で、3箱千円のを買ってたよ。」「ずいぶん安いじゃないか。大丈夫か?破れたりしないか?
3箱分もするのか?」

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